MBAを独学で学ぶシリーズ⑤「戦略」の教科書5選

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こんにちは、keityです。

今回は、MBAを独学で学ぶシリーズ⑤「戦略」の教科書5選について

書いていきます。

 

このMBAの独学については、シリーズものでブログを書いています。

まず、MBAを独学で学ぶということで、7分野に分けて、代表的な教科書を

紹介しました。以下参照。

MBAを独学で学びたい人向けの教科書7分野
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そして、分野ごとに細かく紹介していくシリーズとして、

MBAを独学で学ぶシリーズ①「経営全般」の教科書6選  
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MBAを独学で学ぶシリーズ②「人」の教科書6選
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MBAを独学で学ぶシリーズ③「モノ(マーケティング)」の教科書4選
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MBAを独学で学ぶシリーズ④「カネ(会計・財務)」の教科書7選
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を書いてきました。

 

今回はシリーズ⑤として、「戦略」についての教科書を紹介していきます。

 

競争の戦略

M・E・ポーター著。戦略論でこの書籍を読まずして語ることはできない。

言わずと知れた、経営学最高峰に君臨するバイブル。

競争の戦略

 

【要旨】

本書の競争戦略策定のステップは大きく、

①業界の構造分析

②基本戦略の確定

③競争業者と業界内部の詳細分析

④自社の状況にあった競争戦略の策定

の4つに分けて構成している。

 

第1ステップの業界の構造分析では、「業界内の既存の競合」、「新規参入の脅威」、「代替品の脅威」、「売り手の交渉力」、「買い手の交渉力」といった業界の収益性に影響を与える5つの競争要員を分析し(ファイブフォース分析)、その中から最大の要因となる第一決定要因を見つけ、それを見据えた競争戦略を検討する。

第2ステップの基本戦略では、コストリーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略という3つの基本戦略パターンのどれを自社では採用し、競争優位を築くべきか決定する。

第3ステップでは、競争業者について詳細に分析する。まず競争業者が誰であるかを明確にした後、競争っ業者の将来の目標、仮説、現在の戦略、能力を分析し、今後の動きを予測する。

第4ステップでは、具体的な戦略分析を検討するために、業界環境別および個別戦略別の取り得る代表的な戦略の着眼点を考える。

 

競争の戦略は、ページ数が多く、読むのに骨が折れます。

まずは、エッセンシャル版や入門編を読んで、自社の戦略を検討しても良いでしょう。

戦略策定を実務にする方以外は、入門編で事足ります。

 

〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略

ポーター教授『競争の戦略』入門 (ビジネスバイブル)

 

競争優位の戦略-いかに高業績を持続させるか

M・E・ポーター著。『競争の戦略』の続編。

『競争の戦略』では、業界と競争相手を分析するフレームワークと競争優位を確保するための3つの基本戦略(コストリーダーシップ戦略、リーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略)をベースに、体系的な戦い方のルールについて述べられている。

本書では、その3つの戦略を具体的に自社内部でどのように実践すればよいか、その方法について書かれている。

競争優位の戦略―いかに高業績を持続させるか

【要旨】

競争優位を実際にどのように作り出し、持続させるかの基本的な考え方の中心として、競争優位を分析しそれを強化する方法を探索するための手段として紹介される価値連鎖(バリューチェーン)がある。

価値連鎖は、競争優位を生み出す源泉がどういう構造になっているかを示せるように、活動を9つの価値創造活動に分解されている。価値創造活動は、5つの主要活動(購買物流、製造、出荷物流、販売とマーケティング、サービス)、4つの支援活動(調達活動、技術開発、人事・労務管理、全般管理)に分類できる。

価値連鎖で注視すべきは、価値連鎖内部の連結関係、垂直の連結関係、書いての価値連鎖である。

 

知的創造企業

野中郁次郎+竹内弘高(著)。

従来欧米では、知識は明白で形式的、体系的なもの、つまり形式知と考えられていたが、日本企業は知識を基本的には見えにくく、ひょうげんしづらい暗黙的なもの、つまり暗黙知としてとらえるという。

本書は、日本企業の分析に基づき、暗黙知を知識創造というコンセプトによって、企画、製品開発、人事、生産、マーケティング、会計、財務当マネジメントのあらゆる分野を再構築しようという新たな経営学パラダイムを提唱している。

知識創造企業

【要旨】

知識は大きく分けると形式知と暗黙知がある。形式知とは、客観的な知識で形式的で言語によって伝達できる知識。暗黙知は、主観的な個人が持つ知識で、形式化を行ったり人に伝達することが困難な知識である。

筆者が提唱する動的な知識創造モデルは、この2つの知識の社会的相互作用を通じて拡大されるというものである。以下4つのモードがある。

①個人の暗黙知からグループの暗黙知を想像する「共同化」

②暗黙知から形式知を創造する「表出化」

③個別の形式知から体系的な形式知を創造する「連結化」

④形式知から暗黙知を想像する「内面化」

また、個人によって創造された知識が相互作用によってグループレベル、組織レベルの知識に変換される。

実務家が組織的知識創造を行うためには、①知識ビジョンを作る、②ナレッジ・クルーを編成する、③企業最前線に濃厚な相互作用の場を作る、④新製品開発のプロセスに相乗りする、⑤ミドル・トップダウン・マネジメントを採用する、⑥ハイパーテキスト型組織に転換する、⑦外部世界との知識ネットワークを構築することが重要である。

 

ゲーム理論で勝つ経営

バリー・J・ネイルバフ、アダム・M・ブランデンバーガー著。

ビジネスは「パイ」を作り出すときは協力し、その「パイ」を分けるときには競争するというのが本質であるという基本的な考え方。このような競争と協調の枠組みをコーペティション経営と名付けている。競争と協調を同時に展開するにはゲーム理論を活用する。

ゲーム理論で勝つ経営 競争と協調のコーペティション戦略 日経ビジネス人文庫

【要旨】

ゲームのために、まずは各プレイヤー間での協調と競争を分析する。その分析のために「価値相関図」と呼ばれる図を作成し、各プレイヤー間の相互依存関係を明確にする。そしてゲーム理論を活用する。自社を有利に展開するためにはゲームを変えていかなければならない。ゲームを変えるには、5つの基本要素のうち、少なくとも1つの要素を変える必要がある。

基本要素は5つある。①プレイヤー、②付加価値、③ルール、④戦術、⑤範囲の5つであり、英語の頭文字をとって、PARTS(パーツ)と呼ばれる。

本書では、後半に、これらの各々の要素について自社の都合のよいように変える方策を詳細に解説している。

 

戦略バランスト・スコアカード

ロバート・S・キャプラン、デビット・P・ノートン著。

本書では、バランスト・スコアカードの導入事例を踏まえて、企業が重要なマネジメント・プロセスを戦略に方向づけ、戦略を実行し、大幅な業績向上に役立つための論理的で包括的なアプローチを提供している。

キャプランとノートンの戦略バランスト・スコアカード

【要旨】

財務的業績評価指標だけでなく、財務指標に魂を吹きかける意志の入った他の基準も設定し、実現をはかる必要がある。その基準が①財務的視点、②顧客の視点、③社内ビジネスプロセスの視点、④学習と成長の視点、を含めたバランスト・スコアカードの4つの柱である。

一方、単に業績評価の新たなツールとしてではなく、企業のビジョン・戦略を各階層の意識や方向性の具体化を図るために、このバランスト・スコアカードを戦略に組み込み、戦略のマネジメントを行うツールとして、戦略の実効性を支援する機能を果たさせることが重要である。

まとめ

戦略の立案だけでなく、実行部分にもフォーカスして書籍を紹介しました。

これをしっかり読みこめば、戦略の基礎はばっちりです。

「MBAを独学で学ぶシリーズ⑤「戦略」の教科書5選」という話題でした。

以上です。

 

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