こんにちは、keityです。
今回は問題・課題をみつけ、解決する論理的思考について書いていきます。
これからの時代は、自分で問題・課題をみつけ、解決していくことが必要です。
誰も答えがわからないからこそ、自分の頭で熟慮して考える力が求められます。
その基礎が論理的思考になります。
今回は、論理的思考の説明や論理的思考を鍛える書籍等を案内していきます。
1.論理的思考とは
論理的思考とは、簡単に表現すると、「因果関係を整理し順序立てて考えること」です。
この論理的思考は、ビジネス上、一番の基礎になります。
会社では、多くの人とともに、仕事を進めます。
コミュニケーションをとる際、整理された情報を、シンプルに伝えられることが求められます。
文章を書く、会話をする上で、欠かせないのがこの論理的思考になります。
特に、文章に書く際は如実にその人が情報をどのように整理しているかがでてきます。
提案書、規定文、通知文、議事録等様々です。
また、この論理的思考が、仕事の質に大きく影響します。
仕事の質において、論理性がある、体系的に物事を捉えられていることは重要ですが、
その人の思考力によって、大きな差が出ます。
論理的思考力は、特に、20代のうちに身につけて、訓練しておきたいスキルです。
では次に、論理的思考の基本的な考え方を紹介します。
2.演繹法・帰納法
演繹法は「一般論やルールから、個別的・具体的な事象の結論を得る」考え方です。
この2つは論理的思考の基礎となる部分です。
演繹法の例です。
前提「①日本の中に東京都がある」
事象「②東京都に港区がある」
結論「③日本には港区がある」
帰納法は「個別的・具体的な複数の事象から一般的・普遍的な結論を得る」考え方です。
帰納法の例です。
事象「港区は東京都にある、中央区は東京都にある、新宿区は東京都にある」
結論「東京都には、少なくとも港区、中央区、新宿区がある」
(※東京都の区全体を網羅しているかこの例文では不明)
3.ロジックツリー
次はロジックツリーという考え方です。
このロジックツリーは実務でも非常に役立ちます。
1段目にテーマと成る事象を置き、2段目・3段目とそれを要素分解します。
分解の切り口は「why(なぜその事象が起こるのか)」、「how(どうすれば解決できるの)」、
「what(それを構成する要素は何か)」などがあります。
ロジックツリーの例です。
例えば「ダイエットしても体重が落ちない」というテーマについて扱います。
1段目「ダイエットしても体重が落ちない」
2段目「運動の方法が悪い」、「食事の方法が悪い」
3段目「運動の方法が悪い」→「体を動かす時間が短い」
「食事の方法が悪い」→「食べる時間が寝る前だ」
日々の問題や課題の解決にも直結する考え方なので、ぜひ自身の問題・課題でも
訓練してみてください。
4.MECE
次に、ビジネスでよく聞く論理的思考の考え方としては、MECEが有名です。
MECE(ミーシー)は「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で、
意味は「もれなく、だぶりなく」となります。
詳細の意味は以下の通りです。
- Mutually(お互いに)
- Exclusive(重複せず)
- Collectively(全体に)
- Exhaustive(漏れがない)
物事を整理する時、ある部分が重複していたり、逆に抜けてしまったりすることは往々にしてありますが、抜け漏れをできる限りおさえるための基本がMECEです。
MECE「もれなく、だぶりなく」ということで、自分の作成した文書等を改めて見直すときに、自分の合言葉としてチェックしてみると良いです。
5.おすすめ書籍
難易度別にこの3冊+1冊でかなり論理的思考を訓練することができます。
まずはこの書籍で訓練をして、仕事でどんどん考え方を利用しましょう。
①世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
こちら平易な言葉で書かれていますが、内容は本質的、これぞMECE。
もれなく、だぶりなくの一冊。学生にもとても参考になる。
②ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)
こちら論理的思考ビジネス編といった装いです。
しっかり基本が説明されており、中級者が満足いく一冊。
コンサルティング会社でよく教科書で利用されている書籍。
中身は何度読んでも難しい。
この本を読みこなすことができれば、論理性は高まっている。
至高の蛇足の1冊。論理的思考にはまり、どうしても問題が解きたい人はこれを解こう!
今回は、「問題・課題をみつけ解決する、論理的思考を鍛える方法」という話題でした。
以上です。