人事のキャリアアップに役立つ資格取得の道標【異動・転職に有利】

資格

こんにちは、keityです。

今回は「人事のキャリアアップに役立つ資格取得の道標」という話題です。

当ブログでは、様々な資格の取得方法を書いていますが、今回は人事の仕事に就こうとしている方や、既に人事の仕事をしている方向けに、人事のキャリアアップに役に立つ資格をステップごとに紹介していきます。

資格の学習は、知識を体系的かつ効率的にインプットできることが魅力です。

実務で学ぶことが優先されるのは疑う余地がありませんが、自身がステップアップしたい先の学習をしたり、今従事している業務の知識を体系的に整理したりするには、資格の学習はかなり役に立ちます。

人事でキャリアステップをねらう方の参考になればと考えています。もちろん社内の異動だけでなく、転職にも有利になります。

それでは、以下、初級、中級、上級に分けてご案内します。

初級者向け資格

まずは初級者向けの資格です。

対象者は、人事になりたい方、人事に従事して1年~5年程度の方を想定しています。

8つの資格や検定で、人事の基礎を網羅できます。

①ビジネス・キャリア検定試験 人事・人材開発/労務管理3級

ビジネス・キャリア検定

中央職業能力開発協会が主催する公的資格試験。ビジネス・キャリア検定試験は、試験ごとに、テキストがしっかり作り込まれており、学習しやすくなっています。テキストの網羅性はピカ一です。またWEBサイトには過去問も公表されているため、テキストを読み込み、過去問を解くという基本の学習方法が取りやすい。

初級者の方は、はじめに「人事・人材開発3級」、「労務管理3級」を目指してください。自身の仕事が企業にとってどのような役割か、何を求められるか、必要な知識は何かということがわかります。

②給与計算実務能力検定試験 2級

給与計算実務能力検定試験

一般社団法人実務能力開発支援協会が主催する検定試験。

給与計算の実務の基礎を学ぶことができます。この分野の検定試験はあまりありませんので貴重な試験です。給与計算を実務で行う方はもちろんですが、人事としての基礎を押さえる上で若手のうちにしっかりと学習してほしい。

人事の活動は、最終的にはすべて給与に集約してアウトプットされます。最後にどのようにアウトプットがされるかを知らずして、人事は語れない。また、人件費のことを考えずに仕事をしている人事は人事ではありません。はやめに学習しておきましょう。

③メンタルヘルス・マネジメント検定試験 Ⅲ種

メンタルヘルス・マネジメント検定試験

メンタルヘルス・マネジメント検定試験Ⅲ種

こころに関する取扱いを学ぶことができます。Ⅲ種セルフケアコースでは、自分自身のこころを健康に保つための方法を学ぶことができます。

人事であれば、こころの扱い方の素養は早めに学んでおきたい。

④ビジネス実務法務検定試験 3級

ビジネス実務法務検定試験

商工会議所主催の検定試験。

ビジネス・企業を取り巻く法律全般を広く・浅くですが、学ぶことができます。人事の仕事は基本的に法律ベースであり、法改正にも敏感でなければなりません。法的素養もこの試験で勉強しておきましょう。

学習方法については以前のブログを参考にしてください。

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⑤ビジネス会計検定試験 3級

ビジネス会計検定

商工会議所主催の検定試験。

財務諸表を読むことができるようになります。3級は基礎ですが、若手社会人として恥ずかしくないレベルで財務諸表を読むことができます。人事で財務諸表を読めないというのもいかがなものだと考えますので、こちらもはやめに学習したいところ。

学習方法については、以前のブログを参考にしてください。

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⑥統計検定試験 3級・4級

統計検定

一般財団法人 統計質保証推進協会が主催する検定試験。

今どきのHR-tecには必要な概念、「統計」。統計センスをはやめに磨いておけば、人事でも貴重な人材になれます。こちらは必須ではありませんが、身につけていると有利になる資格だと考えます。

⑦ITパスポート

ITパスポート試験

情報処理推進機構が主催する国家資格。

ITツールを利用する側としての基礎知識を学ぶことができます。人事担当者がITに疎くても成り立たないです。

⑧FP技能士 3級

FP技能士検定

働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定。

福利厚生等を検討する際に保険や金融、税法、資産運用、年金等の基本がわかっていると理解が進む。

退職金、確定拠出年金や持株会等の会社の諸制度を運用する際に知識があるとないのとでは雲泥の差がでます。

 

中級者向け資格

対象者は、人事になりたい方、人事に従事して5年~10年の方を想定しています。

実務経験が増えてきた時期です。このぐらいの時期に資格で学習すると、知識と経験がミックスされ、非常に良い効果がでます。

自己流になっていた知見ももう一度一般的な情報と統合することで、さらにレベルアップすることができます。

①ビジネス・キャリア検定試験 人事・人材開発/労務管理2級

ビジネス・キャリア検定

3級に引き続き、2級も受験をお勧めします。分野の深さが増します。

②メンタルヘルス・マネジメント検定試験 Ⅱ種

メンタルヘルス・マネジメント検定試験

Ⅱ種は、ラインケアコースとなっています。Ⅲ種は自分自身に対するこころのケア。Ⅱ種は、職場や集団に対するケアの方法が学習できます。この検定はⅠ種までありますが、基本的にはⅡ種を理解していれば実務的にはOKです。

③衛生管理者試験

第1種衛生管理者

安全衛生技術試験協会。

労働者数50名以上に設置義務のある衛生管理者。主な職務は、労働者の健康障害を防止するための作業環境管理、作業管理及び健康管理、労働衛生教育の実施、健康の保持増進措置などです。労務管理の重要性は今後ますます高まっていきますので、こちらは必ず学習しておきたい試験です。

学習方法については、以前のブログを参考にしてください。

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④産業カウンセラー

産業カウンセラー養成講座

聞く・聴くスキルの向上には非常に良い講座です。人事の基本機能として、社員面談や面接があります。聞く・聴くスキルに長けている必要があります。それを実技を通して学ぶことができる講座です。おすすめです。

学習方法については、以前のブログを参考にしてください。

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⑤キャリアコンサルタント試験

国家資格キャリアコンサルタント試験

社員のキャリアについて相談を受けることもあります。キャリアに関する学習を体系的にできる試験です。キャリアに関するモデルを学習できるのが非常に良いです。社員面談時にバランスがとれた話ができるようになります。

⑥日商簿記 2級・3級

日商簿記検定

中堅クラスの人事には、より会社の数字と人事の仕事をリンク付けしてほしいと考えます。財務諸表を作る側としての知識も一度インプットしておいて間違いがない内容です。いわゆる財務会計分野を学ぶことができます。

⑦ビジネス会計検定 2級

ビジネス会計検定

3級に引き続き、2級も学習しておきたいです。単純な財務諸表の読み方だけでなく、さらに詳しく企業を分析することができます。管理監督職を目指すことを視野に入っている方にはもってこいの検定内容です。こちらの検定も2級までで十分だと考えます。

⑧基本情報技術者試験

基本情報技術者試験

ここまで必要ないかもしれませんが、システム開発の技術者のエントリーレベルの知識を得ることができます。クラウドシステム等を利用することが多い人事なので、ここまでの知識があれば、システム導入時にエンジニアの方とスムーズに話すことができるようになります。

上級者向け資格

対象は、人事歴10年以上ということで中堅を越えたベテランクラスです。

ここからは難関国家資格等になります。働きながらの方は、数年単位での学習が必要になると思います。

①社会保険労務士

社会保険労務士試験

人事関連の最高峰の資格。難易度もあがり、非常に取得が難しい資格です。その分独占業務があり、その信頼感もあると感じます。人事の実務ではよく相談する有資格者の方です。キャリアの集大成、またはキャリアアップとして取り組む価値がある資格だと考えます。

学習方法については、以前のブログを参考にしてください。

社労士試験を独学で学習するテキスト等教材のおすすめフルセット
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②中小企業診断士

中小企業診断士試験

経営管理系で最終的に目指すべき資格の一つ。経営全般について広く学ぶことができる。日本版MBAといったイメージがある。

人事の管理監督職の方のステップアップとしてあるのは、「経営企画」という分野があります。人事の領域だけでなく、経営全般を管轄していくようになるには、こちらの資格があると、知識のバックボーンになります。おすすめの資格。

③MBA

経営全般を学ぶことができます。大学院になりますので、取得費用や期間はかかるのですが、その充実なプログラムは群を抜いています。

大学院までは少し難しいかもと考える方は、下記のブログを参考にしてください。書籍で学ぶMBAシリーズを書いています。

MBAを独学で学びたい人向けの教科書7分野
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まとめ

役に立つ資格を紹介しました。知識のインプットには余念なく取り組んでいきたいものです。

しかし、アウトプットすることも忘れずに。インプット⇔アウトプットの繰り返しで、仕事の質は高まっていきます。

「人事のキャリアアップに役立つ資格取得の道標」という話題でした。

以上です。

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