こんにちは、keityです。
今回は、「知的財産管理技能検定3級に独学で1発合格する方法」について書いていきます。
日本における「知的財産」の活用と保護は、今後ますます重要性を増します。その証拠に、国の政策でも下記のような内容がトピックスとして紹介されています。
リンク先の概要としては、次のものになります。HPより抜粋です。
”「地域中小企業及びその支援者の知財意識を高めることにより知的財産への適切な取組を促すため、知的財産管理技能士資格の取得を奨励する。」”
”「知的財産に関する国民の理解の向上を図るため、啓発活動を推進するとともに、例えば知的財産管理技能検定など、知財関連資格の取得を推奨する。 」”
つまりは、知的財産管理技能検定の取得を推奨するということです。
今回本ブログでは、知的財産管理技能検定とはという説明から始まり、実際にどのような学習していけばよいかを書いていきます。
知的財産管理技能検定とは
(1)概要
基本的な情報は上記のHPにまとめられています。以下抜粋です。
”「知的財産管理技能検定」は、技能検定制度の下で実施されている、「知的財産管理」職種にかかる国家試験です。
(2)知的財産管理技能士とは
企業や団体の中にいながら知的財産を適切に管理・活用して、その企業や団体に貢献できる能力を有する人が「知的財産管理技能士」です。
”知的財産は企業や団体が権利を取得した場合には、その所属企業の重要な会社財産(経営資源)となります。
逆に、企業や団体が他人の権利を侵害してしまった場合には、その企業や団体は「賠償金を支払え。」あるいは「その事業を直ちに停止せよ。」と訴えられてしまうことがあります。このような場合には、その会社の信用が毀損したり、応訴するために社内の人やお金をつぎ込む必要が出てきたりするため、いずれにしても大きな痛手であり、これらを未然に防止する「管理」を行う人がどのような業種、規模の企業・団体にも求められています。
そしてこのようなトラブルは、営業部門から始まったり、クリエイターが意識せずに他人の著作物を流用してしまったりすることに端を発することも多く、「知的財産」を「管理」できる人材は、知的財産部のような専門セクションのみならず企業内のどのセクションでも必要とされています。”HPより抜粋
(3)知的財産管理技能士の区分
知的財産管理技能検定は、1級、2級及び3級の3つの等級に区分されています。
学科試験および実技試験の両方に合格すると、「技能士」と称することができます(国家資格・名称独占資格)。
等級 | 選択作業 | 付与される国家資格 |
1級 | 特許専門業務 | 一級知的財産管理技能士(特許専門業務) |
コンテンツ専門業務 | 一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務) | |
ブランド専門業務 | 一級知的財産管理技能士(ブランド専門業務) | |
2級 | 管理業務 | 二級知的財産管理技能士(管理業務) |
3級 | 管理業務 | 三級知的財産管理技能士(管理業務) |
学習内容(3級)
まずは、3級から学習していくことをお勧めします。3級は受験資格が
「知的財産に関する業務に従事している者または従事しようとしている者」とされていますので、ほぼ受験資格なしと言っても過言ではないでしょう。2級は3級の知識の沿線上にありますので、まずはしっかりと3級を学習した方が良いです。
■学科試験
- 保護(競争力のデザイン)
- ブランド保護
- 技術保護
- コンテンツ保護
- デザイン保護
- 活用
- 契約
- エンフォースメント
- 関係法
■実技試験
- 保護(競争力のデザイン)
- ブランド保護
- 技術保護
- コンテンツ保護
- デザイン保護
- 活用
- 契約
- エンフォースメント
独学で一発合格する方法
それでは学習方法等です。
3級は学科・実技ともに、70%以上が合格基準です。
2018年7月度の試験合格率は、学科63%、実技61%です。
3級とは言え、きちんと勉強しないとならない試験です。
約4割が不合格になりますので。
(1)学習期間と時間
■学習機関の目安 3級 3か月間
学習時間は、平日30分、土日はそれぞれ2時間程度を想定しています。
(2)テキスト・問題集
利用するテキストと問題集は、公式のものが出版されていますのでそちらを利用します。
基本的に公式の問題集が解くことができれば、受かります。
問題の範囲が変更になったので、最新版を購入しましょう。
(3)学習方法
ここからは学習方法です。基本的な学習方法で合格は可能です。
■基本的な学習方法
STEP1 テキストを通読する
通読しても覚えられませんので、目次の確認、大項目の確認が中心です。
また、仕事で関係がありそうな分野は詳しく読んでみてください。
あまり時間をかけなくて良いです。3日間程度で読み流すイメージです。
STEP2 問題集を解く→わからないとき、テキストを読む
問題集をどんどん解いていってください。
わからない問題は、すぐに答えをみて、暗記してください。
また、解答の解説を読んでもわからない場合、テキストに戻って調べてください。その際、テキストに目印をつけましょう。例)「2018年7月問12」のようにどの問題の解説がテキストに書いてあるのかを明記する。
STEP3 問題集の間違った問題を繰り返し解く→わからないとき、テキストを読む
問題集で1度間違った問題を再度解いてください。
STEP4 STEP3で間違った問題を繰り返し解く→わからないとき、テキストを読む
問題集で2度間違った問題を再度解いてください。
STEP5 テキストを通読する
ここで、落ち着いてテキストを通読します。
STEP6 問題集を解く
間違えた問題を中心に、問題全体を解きなおします。
ここまで行っておけば、1発で合格できるようになっていると考えます。
まとめ
知的財産の活用と保護ということで、今後ますます重要になってくるであろう分野の国家資格です。関心がある方はぜひ3級から学習を始めてみてください。
「知的財産管理技能検定3級に独学で1発合格する方法」という話題でした。
以上です。