こんにちは、keityです。
今回は、「産業カウンセラー試験で実技試験を1発で合格する方法」という話題です。
以前このブログで産業カウンセラー試験について書きました。

多くの方に読んでいただいているので、今回はさらに詳しい内容を書いていきたいと考えています。
今回は産業カウンセラー試験の中でも合格基準があまり明確でないという印象や声もある、実技試験の対策について書いていきます。
実技試験の内容
この内容は過去の情報です。試験の詳細は、変更している可能性がありますので、ご注意ください。しかし大きな内容は変わっていないと思われますので、参考になる部分も多いと思います。
【実技試験の内容】
基本的には、受験者2名がペアになってカウンセリングを行う。その様子を試験管が観察・評価をするというのが実技試験の概要です。
【実技試験の流れ】
・テーマが設定されているので、そのテーマについて話す・聴く。
・カウンセリング時間は各自5分程度。
・クライアント役とカウンセラー役を交代して行う。
・それぞれの役を実施後、試験管の振り返りと質問に答える。
【テーマ例】
テーマは下記のような内容のものがあげられます。誰にでも該当するテーマが準備されています。
・自分の家族について
・自分の仕事について
・自分の性格について
これができれば合格!実技試験合格のポイント
試験ですので、合格基準があります。
以下、私が予測する合格基準を書きますので、参考にしてください。
最大のポイントは以下3つです。
①傾聴の基本スキルが身についているか
②クライアントの話をしっかり聴くことができているか
③クライアントの気持ちに寄り添うことができているか
それでは、各項目を説明します。
①傾聴の基本スキルが身についているか
傾聴のスキルは多くありますが、押さえておくべきスキルは、
・オウム返し
・要約
この2つです。
5分間程度の短い時間ですので、まずは基本スキルができているかが最重要です。クライアントが話をする中で、自身で自分の考えを整理し、深めていく時間にする上で、オウム返しや要約は非常に大事なスキルです。
②クライアントの話をしっかり聴くことができているか
基本的な傾聴のスキルを用いて、話の流れをしっかりとらえ、理解することができているか。これは試験の後半の要約や試験後の試験管からの質問での回答で見極めがされる内容です。表面上の傾聴スキルだけでなく、話を構造的に聴くことができ、カウンセラーとしての「見立て」までたどり着くことができるのか。
産業カウンセラー試験では、見立てまでは必要ないのではないかと思いますが、話をする中で、次回カウンセリングへ向けて、「もう少しカウンセリングを続けてみましょうか」、つまりもっと話をして、自身を整理していった方が良いというような見立てを出すことはできると考えます。
③クライアントの気持ちに寄り添うことができているか
カウンセラーとして、クライアントの気持ちに寄り添い、課題に対して支援していくという姿勢は非常に重要です。依存の関係は良くないのですが、良い方向へ一緒に向かって行くこと、それにはやはり「共感」や「相手に寄り添う」ということができるのが重要です。その人に備わった雰囲気のような部分もありますが、カウンセラー自身も心穏やかに、相手からこの人に悩みを話してみたいと思われることも重要です。つまりクライアントとカウンセラーで信頼関係が結べるのかということです。
最大の試練の場:試験管からの質問
カウンセリングのあとに試験官から質問があります。ここが最大の試練でもありますので、しっかりした返答をする必要があります。
試験管からは大きく2つ質問されます。②については実技スキル外の話なので、独特です。
①実施したカウンセリングについて
②なぜ産業カウンセラーを目指すか/どのように資格を活かしていくか
それぞれの項目を説明します。
①実施したカウンセリングについて
試験管から「実施してみていかがでしたか」という主旨の質問がされます。
「短い時間ですので、信頼関係築くためにじっくり聴くことに集中した。」
「相手によくなってほしいという寄り添う気持ちで聴くことに集中した。」
等が返答例です。
また、試験管からの定番の質問として、
「ほかに、このようなことすれば良かったことはありますか」という質問もあります。
ここは例えば、
「間があったので、自分から話を切り出すのでなく、もう少し間をとっていても良かった」
「要約する回数をもう少し多くしても良かった」
等傾聴の技法を理解した上で、自身が足りなかった部分の話ができれば、良いでしょう。
②なぜ産業カウンセラーを目指すか/どのように資格を活かしていくか
定番の質問は以下が予想されます。
「産業カウンセラー養成講座を受請した動機はなんですか」
「産業カウンセラーの資格がとれたらどう活かしますか」
事前にしっかりと準備をしましょう。
資格を活かして、できれば、
仕事に役立てていきたい、悩める方の役に立ちたい等の前向きな返答をしたい所です。
また、「産業」のカウンセラーですので、社会との接点、特に社会人であればどこかで働いていますので、その仕事上の場面や労働者に対してどう資格を活かしていくかということが重要です。
また、今後も継続的に勉強をして、産業カウンセラーの分野を深堀していきたいというような将来に渡っての意思を出していくことが良いです。
協会にとっても、ポジティブに前向きに関わってもらえる方に、資格をとってほしいと考えていると思います。
実技を練習するには
通常、養成講座が終わり、試験までには数か月の間が空きます。
実技試験免除である/免除でないという通知が、養成講座終了後、案内がきます。
残念ながら免除でない方は、試験までの期間は少し間が空いてしまいます。
そこで、実技試験免除になっていない方や有志の集まりで、クラスの方と実技の練習することをお勧めします。
ポイントは、実技試験免除になっている人にも参加してもらうことです。
私が参加していたクラスでも実際にこのようなことを行っていました。
要するに、スクリーニングの先生がいないバージョンです。
しかし、注意点が一つあり、本当の悩みであるテーマでは練習をしないことです。
スクリーニング時と違い、先生がいませんので、フォローができません。
まとめ
今回は実技試験免除になっていない方向けの記事を書きました。
実技試験が免除になる方は、上記の内容が、養成講座で確認することができたということになります。同じ基準であると感じています。
ちょうど10月~11月にかけて、養成講座が終わり、1月に学科試験・実技試験があると思います。
これからの2~3か月は1年間の総仕上げとして、しっかり取り組みたい時期ですね。
「これができれば1発合格!産業カウンセラー実技試験合格の3つのポイント」という話題でした。
以上です。
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