こんにちは、keityです。
今回は、「ビジネス実務法務検定2・3級に計画的に一発で合格する方法」について
書いていきます。
日本において、日本の法律を知らずして、生きていくことはできません。
また、社会人で働いていく上では、ビジネスに関係する法律を理解しなければ、
トラブルなく業務を進めることはやはり難しいと考えます。
しかし、ビジネスの法律知識を身につけると言っても、何をどのように学べばよいかと
いうことに悩む方もいると思います。
そこで今回は、法律は学びたいけど何から学べばよいかという疑問に答え、
また、実際にどのような学習していけばよいかを書いていきたいと思います。
ビジネス実務法務検定試験
まずは、ビジネス関連の法律を学ぶものとして、
私はビジネス実務法務検定試験をおすすめします。
(1)概要
ビジネス実務法務検定試験は、東京商工会議所が主催する検定試験です。
以下、HPより抜粋。
「”ビジ法”は、法務部門に限らず営業、販売、総務、人事などあらゆる職種で必要とされる法律知識が習得できます。例えば、営業で取引先との契約書を締結する場面を想像してください。契約内容に不備や不利益がないか発見し、正しい判断ができれば、トラブルを未然に防ぐことができます。身につけた正しい法律知識は、業務上のリスクを回避し、会社へのダメージを未然に防ぐことができます。同時に、自分の身を守ることにもなります。」
(2)学習内容
試験のレベルは、3級、2級、1級があり、それぞれ学ぶ範囲と深さが違います。
3級からしっかり学習していくことが良いです。
3級の内容を理解した上で、2級に進まないとまったく理解できません。
以下、HPより抜粋。
<3級公式テキスト(2018年度版)の目次>
- ビジネス実務法務の法体系
- ビジネスを取り巻くリスクと法律のかかわり
- 企業活動の根底にある法理念
- 法律の基礎知識
- 企業取引の法務
- 契約とは
- 契約の成立
- 契約成立後の法律関係
- 売買以外の契約形態
- ビジネス文書の保存・管理
- 契約によらない債権・債務の発生~不法行為等
- 債権の管理と回収
- 通常の債権の管理
- 取引の決済(手形・小切手等)
- 債権の担保
- 緊急時の債権の回収
- 企業財産の管理と法律
- 企業の財産取得にかかわる法律
- 企業財産の管理と法律
- 知的財産権
- 企業活動に関する法規制
- 取引に関する各種の規制
- ビジネスと犯罪
- 企業と会社のしくみ
- 法人と企業
- 会社のしくみ
- 企業と従業員の関係
- 従業員の雇用と労働関係
- 職場内の男女雇用にかかわる問題
- 派遣労働における労働形態
- ビジネスに関連する家族法
- 取引と家族関係
- 相続
<2級公式テキスト(2018年度版)の目次>
- 企業取引の法務
- ビジネスに関する法律関係
- 損害賠償に関する法律関係
- 債権の管理と回収
- 債権の担保
- 緊急時の債権回収
- 債務者の倒産に対応するための処理手続
- 企業財産の管理・活用と法務
- 流動資産の運用・管理の法的側面
- 固定資産の管理と法律
- 知的財産権の管理と活用
- 企業活動に関する法規制
- 経済関連法規
- 消費者保護関連の規制
- 情報化社会にかかわる法律
- 事業関連規制
- 企業活動と地域社会・行政等とのかかわり
- 企業活動にかかわる犯罪
- 株式会社の組織と運営
- 株式会社のしくみ
- 株式会社の運営
- 企業と従業員の関係
- 労働組合と使用者との関係
- 労働者災害補償保険法(労災保険法)
- 紛争の解決方法
- 紛争の予防方法
- 民事訴訟手続
- その他の紛争の解決方法
- 国際法務(渉外法務)
- 国際取引に関する法的諸問題と対応のポイント
- 国際取引に関する個別の法的諸問題
計画的に一発合格する方法
それでは学習方法等です。
知識のない方が一発で合格するほど、2級は簡単ではありませんので、
計画的に学習しましょう。
2・3級は全問マークシート試験で、100点中70点で合格です。
2017年度の試験合格率は、2級39.5%、3級69.0%です。
3級は易しい。2級は標準というところでしょうか。
(1)学習期間と時間
■3級 3か月間
■2級 6か月間
法律関係の勉強をしたことがない方を前提にすると、おおよそこのぐらいの期間が標準です。
上記のプランでは、
学習時間は、平日30分~1時間、土日はそれぞれ2時間程度を想定しています。
(2)テキスト・問題集
利用するテキストと問題集は、公式のものが出版されています。
基本的に公式の問題集が解くことができれば、受かります。
一冊一冊の値段は高いのですが、試験終了後も辞書として利用できますので、
購入をしましょう。
(3)学習方法
■基本的な学習方法
STEP1 テキストを通読する
通読しても覚えられませんので、目次の確認、大項目の確認が中心です。
また、仕事で関係がありそうな分野は詳しく読んでみてください。
あまり時間をかけなくて良いです。3日間程度で読み流すイメージです。
STEP2 問題集を解く→わからないとき、テキストを読む
問題集をどんどん解いていってください。
わからない問題は、すぐに答えをみて、暗記してください。
また、解答の解説を読んでもわからない場合、テキストに戻って調べてください。
テキストに目印をつけましょう。例)問12のようにどの問題の解説がテキストに
書いてあるのかを明記する。
STEP3 問題集の間違った問題を繰り返し解く→わからないとき、テキストを読む
問題集で1度間違った問題を再度解いてください。
STEP4 STEP3で間違った問題を繰り返し解く→わからないとき、テキストを読む
問題集で2度間違った問題を再度解いてください。
STEP5 テキストを通読する
ここで、落ち着いてテキストを通読します。
STEP6 問題集を解く
間違えた問題を中心に、問題全体を解きなおします。
ここまで行っておけば、1発で合格できるようになっていると考えます。
■2級について補足
2級も上記方法で問題ありません。
しかし、2級のテキストは非常に厚く、STEP5の通読は耐えられない可能性があります。
実は私は、2級は、通読は結局時間がなく、やり切れませんでした。
それでも9割以上点数は取れましたので、やはり問題集中心で合格は可能です。
(4)補足ツール
①一問一答集
過去問の学習が大きな影響がある試験には、一問一答が有効な場合が多いです。
テキストが読み込めない場合に、2級は下記の1問1問で知識を整えていくことも
有効です。
ビジネス実務法務検定試験(R) 一問一答エクスプレス 2級 2018年度
②通勤講座
主に通勤時間に勉強する方で、テキストも問題集も重すぎるという方向けです。
非常に快適に学習できること間違いなしです。
聞い他方が理解できる方、法律に苦手意識がある方、費用が出せる方は、
2級からはこちらの講座を利用しても良いと考えます。
補足ツールも紹介しましたが、しかし、本線は公式テキストと問題集です。
まとめ
社会で働くうえで、必須の法律知識を学ぶことができる検定試験の紹介と学習方法をお伝えしました。
3級は学習だけして、2級から検定試験を受験するという方法も、費用がかからず有益です。
最低限必要な法律知識を素早く学びましょう。
「ビジネス実務法務検定2・3級に計画的に一発で合格する方法」という話題でした。
以上です。