こんにちは、keityです。
今回は、ブラック研修の話題です。
この時期、新入社員の話題では、新人研修についてよくピックアップされます。
そして研修のブラック度がよく話題になります。
タイトルにも使いました、0泊4日の研修例です。
眠らせない、暴力を振るう、暗闇でろうそくだけを見つめさせる(感覚遮断)等の
手法を用いて研修を進めるという。
こちらの事例では、新入社員と企業は和解しているということです。
さて、ここまで極端な例でなくても、新入社員研修では種類としては同じようなことが
行われていることが多いと推測します。
駅前で知らない人に声をかけ、名刺交換をさせ、集めた名刺の枚数を競わせる等は
4月の風物詩の一つでもあります。
「新入社員の研修の一環でして…」 路上での「名刺交換」希望に要注意
なぜこのようなことが起こるのか考えていきます。
1.なぜブラック研修はなくならないのか
冒頭の文章で書いたような研修を「ブラック研修」と呼ぶとします。
ブラック研修は、なぜ無くならないのかを書きます。
私は次の2点の理由からだと考えます。
①学生から社会人になるには考え方や意識を変える必要がある。
そして、それは確かに大事なことだから。
②そもそも経営者がそういう研修が好きだから。
①について、これは一理あります。
会社勤務の社会人=労働力を提供して、その対価として給与をもらう人
学生=お金を払って、授業を受ける人
まったく立場が違うので、社会人になった方には、この意識をしっかり持ってもらうことは重要です。
さらに、考え方や意識を変えるには、本人が経験しないと身につかないという前提があり、それを社会人のはじめに植えつけたいという思いが会社や経営者にあるということです。
研修という疑似体験を通じて、下記のプロセスを踏むということです。
社会人はすごい、大変。(今までの君たちではダメ。意識を変えないと)
↓
そんな人たちになりたいでしょう。(目標をもって頑張ろう)
↓
会社はそれをしっかりサポートするよ。(良い会社に入ったね)
↓
まずはいうことを聞いて、しっかり一生懸命頑張りなさい。(まずは仕事に集中してほしい)
上のフローで( )の中というのは、非常に重要なメッセージです。
しかし伝え方や体験のさせ方を間違ってしまうと、おかしな話になるということです。
この重要なメッセージを伝えていきたいという思いが、ブラック研修が無くならない一つの理由です。
重要な考え方のため、企業側からすると、教えることで合理性があるわけです。
しかし、暴力であったり、睡眠不足という、明らかに違法・正常な判断ができない状況に追い込んで、何か意識や考え方を変えようというのはすぐにやめるべきなのは議論の余地はありません。
方法を間違えずに、時間をかけてじっくり、何度も伝えていくことが重要だと考えます。
②について、これはそもそもこのような考え方や意識を変える研修が好きな経営者がまだ多いのだろうということです。
経営者自身が、自ら学び・気づき、会社を創業もしくは大きく成長させてきたと思います。このような成功体験から、大事なことは考え方であるという真理に気づいているからなのだと推測します。
本質的すぎるため、やり方を間違えると、洗脳だなんだと言われてしまうのです。
ということで、自分が好きな会社に入社した若者に対して、せっかくなので、正しい考え方を学び、成功してほしいという親心からなのです。まったく悪気はありません。
そして、これらの研修は、一般的にホワイト企業に該当する企業でも、新人研修では行われたりするわけです。
考え方としては大事なので、方法さえ間違えなければ良いわけです。実施方法に最新の注意を払って実施していかなればなりません。
3.まとめ
ここまで書きますと、会社がブラック研修を実施するのが合理性があり、悪気がないことがわかります。
すると、なぜ無くならないかがわかってもらえると思います。
ということで、このようなことが嫌な方は、入社前にしっかり聞くことです。
もうそれしかありません。内容、期間、実施理由を経営者や担当者にしっかり聞きましょう。これを説明できなければ、なんとなく継続している可能性もあるので、そういう頭が弱い会社には入らないのが身のためです。
嫌なら入らない。正当な権利です。
今回は、0泊4日!ブラック企業の新人研修はなぜ無くならないのかという話題でした。
以上です。
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