こんにちは、keityです。
今回は、「ビジネス会計検定試験を学習して数字が読める社会人になろう」と
いう記事を書きます。
社会人になると、新たに「言語」を習得する必要があります。
これは語学という意味ではありません。
今回は、経営数字、を指しています。
企業の活動内容は、経営数字で語ることが多いです。
この経営数字を理解しないで、社会人生活を送ることはほぼ不可能です。
しかし「数字」というと、苦手意識があって、
中々、新たに勉強しようという気が起きないという方もいるかもしれません。
そこで今回、経営数字について学習するのに、ちょうど良い検定試験がありますので、
紹介したいと考えています。
私自身もこの検定試験を勉強しました。
経営数字と言っても、基本的には四則演算で理解することが可能です。
3級から試験がありますので、基礎から学習することができます。
一時期集中して学習してしまえば、経営数字を読むことができる社会人に近づきます。
基礎を一気に学んでしまいましょう。
試験の概要の紹介とともに、学習方法もご案内します。
ビジネス会計検定試験とは
ビジネス会計検定試験とは、大阪商工会議所、施行商工会議所が主催する試験で、
財務諸表に関する知識や分析力を問うもので、財務諸表が表す数値を理解し、
ビジネスに役立てていくことに重点を置いている試験です。
下記のリンクでは、マンガで試験概要を紹介してくれています。
親切な世の中になりました。
(1)到達目標や試験範囲
検定試験は1級~3級があり、それぞれ到達目標や試験範囲が定められています。
1級は難易度が高いため、2級、3級の紹介にします。
(以下、ビジネス会計検定試験HPより抜粋)
3級
■到達目標
会計の用語、財務諸表の構造・読み方・分析等、財務諸表を理解するための基礎的な力を身につける。
■出題範囲
1.財務諸表の構造や読み方に関する基礎知識
- 財務諸表とは
- 貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書の構造と読み方
2.財務諸表の基本的な分析
- 基本分析
- 成長率および伸び率の分析
- 安全性の分析
- 収益性の分析
- 1株当たり分析
- 1人当たり分析
2級
■到達目標
企業の経営戦略や事業戦略を理解するため、財務諸表を分析する力を身につける。
■出題範囲
1.財務諸表の構造や読み方、財務諸表を取り巻く諸法令に関する知識
- 会計の意義と制度
- 連結財務諸表の構造と読み方
2.財務諸表の応用的な分析
- 基本分析
- 安全性の分析
- 収益性の分析
- キャッシュ・フローの分析
- セグメント情報の分析
- 連単倍率
- 損益分岐点分析
- 1株当たり分析
- 1人当たり分析
(2)簿記検定との違い
経営数字の学習と言えば、簿記検定が有名です。
こちらも商工会議所が主催の検定試験ですが、その性質は大きく異なります。
・簿記→財務諸表を作ることができる
・会計検定→財務諸表を読むことができ、ビジネスに利用できる
この違いがあります。
以前の簿記であれば、財務諸表が作ることができるのであれば、理解できるであろうと
いうことでした。
しかし、実は経理担当者でない限り、財務諸表をつくることはなく、
実際の社会人にとっては、その財務諸表を読んで、実際のビジネスにどのように
利用していくかの方が大事だったりするのです。
学習する書籍
(1)基本を押さえる
ビジネス会計検定試験は、公式テキストと問題集が整っています。
非常にわかりやすく書いています。
多くの場合、テキストと問題集で事足ります。
(2)合格率を高める
少し問題が足りない場合が出てきます。
その場合は模擬問題集を購入して、解きましょう。
あまり種類がないですが、合格確率をあげておきたいという方は、
下記のシリーズを購入しても良いと思います。
基本は、公式のもので足りると考えてください。
学習方法
学習方法は、以前ビジネス実務法務検定に関する記事を参考にしてほしいと思います。

基本的には同じ方法でOKです。
テキストを読んで、問題集の繰り返しです。
以下、抜粋しておきます。
■基本的な学習方法
STEP1 テキストを通読する
通読しても覚えられませんので、目次の確認、大項目の確認が中心です。
あまり時間をかけなくて良いです。3日間程度で読み流すイメージです。
STEP2 問題集を解く→わからないとき、テキストを読む
問題集をどんどん解いていってください。
わからない問題は、すぐに答えをみて、暗記してください。
また、解答の解説を読んでもわからない場合、テキストに戻って調べてください。
テキストに目印をつけましょう。
例)問12のようにどの問題の解説がテキストに書いてあるのかを明記する。
STEP3 問題集の間違った問題を繰り返し解く→わからないとき、テキストを読む
問題集で1度間違った問題を再度解いてください。
STEP4 STEP3で間違った問題を繰り返し解く→わからないとき、テキストを読む
問題集で2度間違った問題を再度解いてください。
STEP5 テキストを通読する
ここで、落ち着いてテキストを通読します。
STEP6 問題集を解く
間違えた問題を中心に、問題全体を解きなおします。
補完ツール
学習を始める前に、以下2冊に目を通しておくと理解がスムーズです。
財務3表がつながっていることを理解させてくれる秀逸な1冊。
財務諸表が非常に考えられて作られているのだと感動を覚えました。
12歳でもわかる!決算書の読み方~お金のことを知らずに「社会人」になってしまった人の会計入門~
タイトルがややあおり気味ですが、こちらも非常にわかりやすい。
視覚的に理解することができるためおすすめ。
まとめ
「ビジネス会計検定試験を学習して数字が読める社会人になろう」という話題でした。
経営数字から企業のすべてがわかるわけではありませんが、
多くの情報を得ることができます。
しかも、一度理解しておけば、ずっと役に立ちます。
この機会に経営数字嫌いから脱却しましょう。
以上です。
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