これでわかる有価証券報告書の読み方【後編】

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こんにちは、keityです。

今回も引き続き有価証券報告書の読み方を書きます。

今回は、主に有価証券報告書の読むべきポイントの紹介になります。

前回の記事は↓を参考にしてください。

企業研究②有価証券報告書の読み方(1)

1.読むべきポイント 「第2 事業の状況」

第一部企業情報の中で、第1企業の概況は読むべきポイントだと紹介しました。

次に読んでほしいところは、「第一部企業情報>第2事業の状況」になります。

事業の状況の構成は、次の1~7になります。

1.業績等の概要

2.生産受注及び販売の状況

3.対処すべき課題

4.事業等のリスク

5.経営上の重要な契約等

6.研究開発活動

7.財政状態、経営成績及びキャッシュフローの状況の分析

ここは、すべて文章で書かれているため、経営数字が読めない方や学生の方でも比較的意味がわかりやすい箇所になります。

また、企業自ら状況についてまとめている箇所でさらに課題まで記されています。

この箇所を見るだけでも、有価証券報告書を見る価値があるものです。

2.読むべきポイント 「第5 経理の状況」

やはり経営数字が書かれている、「第一部企業情報>第5経理の状況」も読みべきポイントとなります。

財務諸表において、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書を見ましょう。

(1)貸借対照表

主に、安全性の分析として諸表を確認しましょう。

・流動比率(流動資産÷流動負債)

理想200%以上、通常120~150%、100%以下は理由を確認したい

・自己資本比率(自己資本÷総資本)

理想50%以上、通常20~30%、15%以下は理由を確認したい

(2)損益計算書

主要な経営指標の推移等で、売上と経常利益は確認していますので、

ここでは本業の儲けを示す、営業利益に着目しましょう。

本業とする事業で利益を出しているか、継続的に伸びているか確認しましょう。

さらに、収益性の分析として、諸表を読みましょう。

・売上高総利益率(売上総利益÷売上高)

・売上高営業利益率(営業利益÷売上高)

・売上高経常利益率(経常利益÷売上高)

売上高営業利益率と売上高経常利益率は、

競争力が高い企業5%~9%、かなり競争力が高い企業10%以上、と言われていたりします。

貸借対照表と損益計算書を利用すると、以下の収益性分析も簡単にできます。

・ROA(Return On Assets)=総資産利益率

計算式:ROA=当期純利益÷総資産

定義:事業に投下されている資産が利益をどれだけ生み出されているかを示す指標

事業の効率性と収益性を同時に示す指標

・ROE(Return On Equity )=自己資本利益率

計算式:ROE=当期純利益÷自己資本

定義:株主の持ち分である自己資本に対してどれだけの利益が生み出されているか示す

指標

目安:普通の企業10%弱、良い企業10~15%、かなり優良20%前後

(3)キャッシュフロー計算書

キャッシュフロー計算書は、期首にいくらのキャッシュがあって、期末にいくらのキャッシュが残っているかを示しています。また、計算書の中身を読むことで、キャッシュがどのように増えて、減ったのかを教えてくれます。

構成は次の通りです。

①営業キャッシュフロー(本業でのキャッシュの増減を示す。一番重要。)

②投資キャッシュフロー(投資活動、主に設備投資でのキャッシュの増減を示す。)

③財務キャッシュフロー(財務活動でのキャッシュの増減を示す。)

④キャッシュ増加(①と②と③の合計)

⑤キャッシュ期首残(期首のキャッシュ残高)

⑥キャッシュ期末残(④と⑤の合計)

①営業キャッシュフローでしっかりとキャッシュを増やすことができているかが、

一番大事なことになります。

また、①営業キャッシュフロー+②投資キャッシュフローを合わせてフリーキャッシュフローと呼びます。このフリーキャッシュフローがプラスであることが優良企業の目安だと言われます。

利益を出していても、キャッシュがなければ、企業は倒産してしまいます。

こちらの諸表も確認を怠らないようにしましょう。

今回は以上です。

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