これでわかる有価証券報告書の読み方【前編】

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こんにちは、keityです。

今回は有価証券報告書の読み方について書きます。

1.有価証券報告書の定義

まずは、「有価証券報告書」の定義からです。

以下、日本証券業協会のHPより抜粋です。(http://www.jsda.or.jp)

”有価証券報告書
有価証券報告書は、金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3カ月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています。
会社の概況から事業内容、営業状況、財務諸表まで多岐にわたる情報が盛り込まれており、投資判断の資料として一般にも公開されています。財務局、金融庁ホームページ(EDINET)、各証券取引所で閲覧できます。”

”有価証券報告書に掲載されている主な項目
主要な経営指標等の推移、沿革、事業の内容、関係会社の状況、従2業員の状況、業績等の概要、生産・受注および販売の状況、対処すべき課題、事業等のリスク、経営上の重要な契約等、研究開発活動、財政状態、経営成績およびキャッシュフローの状況の分析、設備投資等の概要、主要な設備の状況、設備の新設・除去等の計画、株式等の状況、自己株式の取得等の状況、配当政策、株価の推移、役員の状況、コーポレートガバナンスの状況等、連結財務諸表等、財務諸表等、ほか”

2.有価証券報告書の構成

有価証券報告書は次の構成になっています。

①表紙

②本文 第一部 企業情報

第1 企業の概況

第2 事業の状況

第3 設備の状況

第4 提出会社の状況

第5 経理の状況

第6 提出会社の株式事務の概要

第7 提出会社の参考情報

第二部 提出会社の保証会社等の情報

③監査報告書

④代替書面、添付文書

3.読むべきポイント 「第1 企業の概況」

まず読むべきは、「第一部企業情報>第1企業の概況」です。

順に、概況の中での読み方を見ていきます。

(1)主要な経営指標等の推移

ここには、5期分の経営数字が時系列で記されています。

・売上高

・経常利益

この2点が伸びているか、最重要ポイントです。

売上高が伸びているということは、世の中からその会社が必要とされている総量が増えていると言えます。つまりは、そのサービスや商品がほしいという人が世の中に増えていることになります。

さらに、この時系列の分析は、あくまでも過去の数字ですので、今後の成長を保証するものではありませんが、伸び方を見るだけでも、どのように伸びる会社なのかの仮説をたてることができます。

例えば、5年間の売上高の伸びが、100億円、110億円、120億円、130億円、140億円であった場合、私の場合であれば、まずは結構堅実な経営をする会社なのかなと瞬間的に想像します。もちろんその仮説をもとに、有価証券報告書を読み進めることになり、仮説を確認していくことになります。さらに注意して確認するのは、事業内容を見ると思います。確実には伸びているのですが、慎重な伸びであることは確かです。今後もお客様が必要とするサービスや商品なのだろうか。どのように確実に毎年伸ばしているのだろうか。このように色々と確認したい点が出てきます。

経常利益は、簡単にいうと、売上からサービスや商品を作る売上原価や会社を経営するのに必要な販売管理費等経費を引き(ここまでの損益は営業利益という)、さらにそこから営業外損益を足し引きした利益です。会社が利益の出る体質かを図るには良い指標です。もちろん売上の伸びと同じように、少なからず伸びていたほうが健全だと考えます。

(2)沿革

ここでは、企業の創業からの沿革が記されています。企業の歴史の大きな流れが見れます。どの時期に株式を公開しているのか、市場変更の推移、子会社や支店の設立、M&Aの履歴が時系列で分かります。簡単に目を通しておきましょう。

(3)事業の内容

グループや事業のモデル図が記されています。ここも複数グループ会社や事業をもって、事業を行っていたりする場合、その全体を把握・理解する上で助けになる情報になります。

(4)従業員の状況

従業員数、平均年齢、平均勤続年数、平均年間給与が記されています。

四季報等でも書いてありますが、改めてこちらも確認しておいて損はありません。

4.さらに、過去の有価証券報告書を読むと

例えば、2018年の有価証券報告書を読んだ後に、2013年の有価証券報告書を見れば、2008~2012年の数字もみることができます。

つまり、2つの有価証券報告書を見ることで、10年分の経営数字を確認することができます。2008年~2017年分の経営数字です。

「企業の概要」についてはページ数にしたら、1つの有価証券報告書あたり、おおよそ7ページ。2つ読んだとしても14ページです。大半は表や図ですので、読むのにも時間はかかりません。しかしその情報量は非常に多いものです。

今回は以上です。

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